こんな悩みを解決できる記事になっています。
実際にパテを使うことで、紙では作るのが難しい形を作ることができました
この記事で紹介するパテの造形方法を実践すれば、初心者でも紙では作りにくい形を作ることができ、パテの節約や工作のモチベーションアップにつながります。
パテを使った造形方法を中心に、後半部分でパテのトラブルに対する対処法を紹介しています。

紙で作りにくい形を作る方法
セメダインの木部用エポキシパテがおすすめです。なぜなら紙となじみやすく、固まるまでの時間が短いため作業効率が上がるからです。また丈夫なのに削りやすいのもおすすめする理由です。

エポキシパテは接着剤の一種であり、そのためべたべたとした粘着性があります。
例えばこの写真、紙で骨組みを作りパテを盛って形を作っています。

紙と相性のいい木部用パテなら、紙からはがれることなく紙工作をよりリアルに作り上げることができます。
造形していくための4ステップ
紙を使って大まかな形を特ッて行きます。そうすることでパテを使う量を減らし、作りたい形をイメージできます。この写真のこの部分、実はすべてパテを盛って作っているわけではなく紙を何枚か重ねて、その上にパテを盛りつけています。
それでは実際にどのようにして造形していくのかを写真とともに紹介していきます。
紙で大まかな形を作る
適当な厚さの紙を使ってパテを盛りつける基礎部分を作っていきます。今回使用した紙は捨ててあった段ボールです。切りやすく厚みがあるため、大きなものを造形するときにはとても役に立ちます。

台座部分に段ボールを貼っていきます。もし紙が湾曲してうまく貼れないときは洗濯ばさみを使うといいですよ。

パテを盛りつけていく
紙を重ねてなんとなく形ができてきたらパテを盛りつけていきます。ポイントは伸ばしながら盛り付けること。指で盛り付けたパテを横に押し流す感じで伸ばしていきます。

指でならす
パテを全体的に盛り付けることができたら、指で形を整えていきます。そうすればこの後のやすりがけがとても楽になりますよ。指の指紋はやすりがけをして消すので気にしないでください。
表面を整える
パテが乾いたらやすりがけをして表面の凹凸をなくしていきます。やすりがけは目が粗いものから順番に行い、目の細かいもので仕上げます。目の粗さはやすりに書いてある番号で判断します。数字が小さければ削る力が強く、数字が大きいと削る力は弱くなります。

削りすぎると下地の紙が出てくるので、一気に削らず全体的に削るようにしてください。
削るときは造形したい形に合わせて手を動かします。今回は丸く仕上げたいので半円を描くようにやすりをかけていきます。

削られたところは白く、そうでないところは茶色のまま残っています。やすりがけは全体が白くなるまで行うことで表面が滑らかになります。

一通り削り終わったものが下の写真です。触るとつるつるしています。

これでパテの加工は終了です。色を塗ればもっとリアルになりますよ。今回の造形だと電車のおでこの部分や建物の入り口前のスロープなんかを再現できます。


こんなときどうするの?FAQ
パテにひびが入ってしまった! 削りすぎてくぼんだ!
新たにパテを練って埋め込んでいきます。ヒビの場合は、パテをしっかりと押し込んでいきます。くぼんだ場合も新たなパテを盛りつけていきます。
この時どちらも薄く伸ばすような感覚で盛り付けないと、削る作業が大変になります。
パテが余ってしまった。再利用できる?
混ぜ合わせたパテは硬化が始まっているので、硬化し終わったパテは再利用できません。
まとめ パテを使えば好きな形を作りだせる!
紙で作るには難しいときは、紙と相性の良い木部用パテを使いましょう。固まれば硬くて軽いうえ、紙よりも丈夫な仕上がりになります。また紙になじむことで紙自体の強度もアップします。
紙を使って自分の好きなものを形にして、工作ライフを楽しんでいきましょう!
紙同士の継ぎ目を埋めるパテの使い方はこちらの記事で紹介しています。