このような悩みが解決できる記事になっています。
実際に私も紙工作で立体を作るときに、今回紹介する方法を使ってきれいに、頑丈に作ることができました。
この記事で紹介する形状ごとに異なるコツをが分かれば、だれでも簡単に紙工作で立体を作ることができます。
記事の前半では立体の形ごとにコツを解説し、後半では立体に組み上げるときの便利グッズを紹介します。

紙工作で立体を作るコツ4選
紙を立体にするには形状ごとに様々なコツがあります。ここでは
- 直角に組むコツ
- 円形に組むコツ
- 箱状に組むコツ
- 紙では複雑な形を表現するコツ
の4つに分けて詳しく紹介していきます。
直角に組むコツ
角材を使って直角にしていきます。角材をのりしろ代わりにすれば簡単に紙同士を直角にくっつけることができるからです。
実際に組み立ててみましょう。角材をサイズに合わせて切りだすのが面倒ですが確実に紙を直角に張り付けて立体にすることができます。しかも角材なので紙の強度を増すことができます。

もし角材がなかったり、近くで買える場所がないときは紙を四角い柱のようにして、角材の代わりに使う方法も有効です。
貼り付け自体は簡単ですが紙なので少しゆがみが出て、一発できれいな直角が出ません。そんな時は矢印の部分を対角線上に押してあげると角度を調整できます。

ただこの方法はきれいに直角を作り出せないので、やはり角材やそれに近い物を使うことがおすすめです。
紙工作を立体に組み上げていくうえで、直角に紙同士をくっつけることはとても重要な工程になります。面倒がってしまうと完成した作品がゆがんでしまったり、うまく組み立てられなくなってしまうので根気強くやりましょう。
円形に組むコツ
円形に組み立てるときは、のりしろ部分を細かくして角を落とすことがコツです。

そうしないとのりしろ同士が重なり合ってきれいに張り付けることができません。組み立て方を写真とともに解説していきます。
まずは円を切り出し、続いて円周の長さに側面を切りだします。のりしろは円、側面どちらに作っても構いません。
今回は側面にのりしろを作りました。円周の長さよりも少し長めにカットしてのりしろを作ります。のりしろはできるだけ細かく切りだすことでしっかりと円に接着できます。
切れ味がよいカッターナイフについてこちらの記事で紹介しています。

のりしろを円に張り付けていきます。貼りやすいように側面を手でもんで曲げておくと貼りやすくなります。
ここで貼り付けにちょうど良いアイテムが瞬間接着剤です。一瞬のうちに乾くので組み立てがどんどん進みます。
木工用ボンドだと、紙が元の平たい状態に戻る力に負けてしまいます。瞬間接着剤なら平たくなる前にくっついてくれます。
今回は液体タイプのアロンアルファを使いました。べったりと塗る必要はなく、1~2滴を垂らして貼り付けていきます。
接着剤が多すぎるとくっつきません

のりしろを4つずつくらいに貼り付けていきます。絶対にすべてののりしろをいっぺんに貼り付けようとしてはいけません。少しずつやるのがポイントです。
4分の3接着できました。ここでサイズを調整します。これは円をハサミやカッターナイフで切りだしているため多少円周の長さが変わっているからです。
重なり合う部分を少しずつカットして、ちょうどよくなる部分を探します。もし切りすぎてもあとからパテを使って隙間を埋めることができるので、構わず次にすすんでください。

矢印の部分、隙間ができています。これを目立たなくさせるため、裏側から隙間を埋めるように紙を張り合わせます。

これで円形に組み立てられました。スキマがありますが木工用のパテで埋めることができます。
固まっても簡単に加工することができる

四角い箱にするとき
直角に組んだパーツを2つ用意します。これらを互い違いにくっつけるようにして接着します。

囲いができました。この後天井と底を作り、接着して箱の完成です。
紙では作りにくい形を立体にするとき
木工用パテを使います。なぜなら紙との相性がいいからです。
固まっても簡単に加工することができる
パテを塗るところはあらかじめ厚紙で大体の形を作っておきます。

ほかにもある程度厚紙を重ねて、その上からパテをもって削り出すという方法もあります。

そうするとパテの使用量を抑えることができますよ。乾いたらやすりがけをして表面を整えます。
パテを削るとき、最初は目の粗いやすりで削り、だんだん自分がイメージする形になってきたら目の細かいやすりで調整していきます。(目が粗いというのはやすりの削る力が強く、目が細かいと削る力は弱くなる)
パテを利用することで、紙では作りにくい立体も簡単に形にすることができます。
立体にするときにあると便利なアイテム3選
紙同士をくっつけるとき、ずっと指で押さえたままでは作業もはかどりませんよね。ここでは指の代わりに紙同士をしっかりとくっつけてくれる道具を3つ紹介します
- 洗濯ばさみ
- マスキングテープ
- 瞬間接着剤
洗濯ばさみ
一番身近にあり、繰り返し使えることから経済的に、効率よく工作作業を進めることができます。
例えば直角を作り出すとき、角材と紙を挟み込んだり、立体を作らずに紙同士を2枚以上接着したりするときに役立ちます。


作品のサイズが大きくなると洗濯ばさみで挟めなくなるので、マスキングテープや瞬間接着剤がおすすめです。
マスキングテープ
洗濯ばさみでははさむことができなかったり、はさんだ跡が気になるときに使います。
直角に紙を接着するとき、適度に切ったテープを張り付けて数時間放置すればきちんと張り合わせられます。

ただ何日も放置したり、買ってから日が経ちすぎているとテープの粘着剤が酸素や水分と化学反応を起こし、べたべたした感じで使えなくなります。
特に紙工作で使う場合は、紙そのものをはがしてしまう危険もあるため、貼り付けたらその日のうちにはがすことが大切です。マスキングテープは塗装の塗分けにも使うことができます。
アロンアルファなど瞬間接着剤
1~2滴垂らせばで、一瞬にくっつけることができます。そのためマスキングテープや洗濯ばさみで固定して、乾燥まで待つということがありません。作業時間を短くして効率的に工作ができます。
くっつける以外にも、紙に染み込ませれば強度アップにもつながります。
初心者の方にはゼリー状の瞬間接着剤がおすすめです。液体だと瞬時にくっつき、位置がずれても修正が難しいからです。ゼリー状だとくっつくまで少し時間がかかるため修正もできます。
まとめ 強度を増して作業効率アップするなら角材と瞬間接着剤がおすすめ
紙工作で立体を作るときのポイントは形状によって違ってきます。
- 直角にするときは角材を使う
- 円形にするときはのりしろの角を落とす
- 箱にするときは直角にしたパーツを2つくっつけるイメージ
- 複雑な形状は木工用パテを使う
これらのポイントを押さえながら、瞬間接着剤をつけば簡単に紙工作で立体を作り上げることができます。ぜひ挑戦してみてください。
立体にするときに欠かせないおすすめのカッターナイフも紹介しています。併せてごらんください。