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紙と紙をくっつける方法 複数の接着剤を使った結果、瞬間接着剤が一番おすすめ

接着剤なんてどれも一緒でしょ?と思っている皆さん。改めて接着剤同士を比べてみると、紙と紙をしっかりとくっつけるには接着剤選びが大切であることが分かりました。

この記事では 「紙と紙をくっつける最適な方法」 を、初心者でも分かりやすく解説します!前半ではくっつけるために必要な接着剤を、後半では接着剤なしで紙同士をくっつける方法を紹介していきます。

紙と紙をくっつけるときに使う接着剤は何がいいのか

紙同士をくっつけるための接着剤は大きく分けて4つあります。

  • 固形のり
  • ボンド
  • 液体のり
  • 瞬間接着剤

すべて紙と紙を貼り合わせることができ、違いはのりの形状やくっつくまでの時間です。用途に応じて使い分けることが大切です。接着剤ごとに使用するときのコツを見ていきましょう。

接着剤ごとの使う時のコツ

共通して言えることは、塗ったら圧力をかけることです。圧力をかけることで紙の内部まで接着剤が染み込み、きっちりと紙と紙を貼ることができて、紙自体が丈夫になります。そのほか接着剤ごとにうまく貼るためのコツを一つずつ解説していきます。

固形のり

メリット
デメリット
  • 水分が少ないためすぐに乾き、しわができにくい
  • 形状が四角いと紙の端までまんべんなく塗れる
  • 塗ったところに色がつくから塗っていないところが一目でわかる
  • 粘着力が弱いので力がかかる部分の接着には向いていない
  • 面積が小さい箇所には向いていない

まんべんなく薄く塗ることが大切です。のりは2~3mm出しておき、それ以上出すと固形のりが崩れてしまいます。紙の端にのりを塗るときはいらない紙を敷き、のりがはみ出ても机が汚れないようにします。

くっつけるときはしっかりと圧力をかけ、のりが内部まで浸透するようにすることで、紙の繊維にのりが染み込み、しっかりと紙と紙をくっつけることができます。

ボンド

メリット
デメリット
  • 接着力が強いから紙工作を頑丈にできる
  • 乾くと透明になるからはみ出ても目立たない
  • 上から色が塗れる
  • 水分が多いから薄い紙を張り付けるとしわができる
  • 塗れると接着力が弱まる
  • 酸っぱいにおいがある

固形のりとは違い接着するものの真ん中あたりに塗ります。くっつけたときに接着面の中で広がるため、全体的にボンドを塗ると接着したい部分からはみ出てしまいます。

乾いたら透明になりますが、はみ出た部分を乾く前に拭きとることできれいな工作に仕上げることができます。

小さな面積同士をくっつけるときは塗りすぎないように注意します。塗りすぎると紙同士がくっつくまでの時間が長くなったり、ボンドで紙が滑ってしまい、正しい位置に接着できないことがあります。

液体のり

メリット
デメリット
  • 接着力が強いから紙工作を丈夫にできる
  • のりが伸ばしやすいので広範囲に塗れる
  • 貼った直後なら貼り直しができる
  • 水分を含んでいるので接着した箇所がシワになる
  • のりの量にむらができやすい
  • 乾燥するまで時間がかかるので作業を進めにくい

塗るのりの量を自分で調整する必要がありますが、広範囲を接着するのに適しています。また水分が多いため接着した箇所にしわができやすいですが、のりを塗った直後なら貼り直しが利きます。

瞬間接着剤

メリット
デメリット
  • 少量で強い接着力が得られる
  • 瞬時に接着できるからタイムパフォーマンスに優れている
  • 狭い面積でも接着できるから細かい工作に向いている
  • 塗りすぎると接着するまで時間がかかる
  • 一度に大量の接着剤が紙に染み込むと発熱する
  • 接着剤がはみ出るとふき取ることができず、そのまま固まる

塗りすぎないこと。一度に大量の接着剤を染み込ませず、塗ったらすぐに紙同士を貼り合わせます。個人的にはこれがないと紙工作ができないくらい愛用している。

ほかの接着剤と違ってすぐに乾いて強度も強く、まんべんなく塗らなくても紙と紙をくっつけることができる。極端に接着面積が小さくてもきちんと紙同士がくっつきます。

ただし一度に大量の瞬間接着剤を流し込むと硬化が一気に始まり、その過程で熱を持つため危険です。少しづつ使うか、紙に染み込みにくいゼリー状の瞬間接着剤を使いましょう。

接着剤によって細かい使い方の違いがありますが、接着したら圧力をかけることで、のりの成分が紙に浸透して、強く紙同士をくっつけることができます。

紙と紙をくっつけるときの注意点とコツ

接着剤を付ける前に、切り出したパーツの大きさや形が正しいかをチェックする仮組が大切です。

例えばジグソーパズル。やったことがある方はわかると思いますが、いきなりピースをはめることはしませんよね。もしピースの形が間違っていたり、無理やりはめ込もうとすると、全体のバランスが崩れてしまいます。

のりを付けたピースを間違ったところに間経たらもう取り返しがつきませんよね…

事前にしっかりフィットするか確認することで、スムーズに完成へと進められます。この過程を無視してしまうとうまく紙と紙をくっつけることができなかったり、工作全体にゆがみが出てしまいます。仮組をすることで、紙工作を綺麗に立体にすることができます。

接着剤なしで紙と紙をくっつける方法

今回は2つの方法を紹介します。

切り込み

くっつけようとする紙に切り込みを入れて、互いにかませることで紙と紙をくっつけます。互いの切り込みに紙が引っ掛かりくっつけるという方法です。

くっつけたい紙の幅、半分程度の切り込みを入れます。

お互いの切り込みをかみ合わせて完成です。

差し込み

紙に小さな穴をあけ、もう片方の紙をその穴に通すというやり方です。この方法は紙同士の摩擦によってくっつけています。

片方の紙に数か所穴をあけ、別の紙は穴に通せる幅にカットします。

裁縫の糸のように上から差し込んだら下から突き抜くように穴に紙を通していきます。

すべての穴に紙を通したら、しわを伸ばして完成です。

紙工作におすすめの接着剤は瞬間接着剤

おすすめは瞬間接着剤です。その理由はこちらです。

  • 少量で強力な接着力
  • 接着と同時に紙が強くなる
  • 瞬時にくっつくから工作作業が進む
  • ちいなさ面積でも接着できるから細かいパーツも確実にくっつけられる

だから紙工作には絶対に必要なアイテムなのです。瞬間接着剤を使えば、驚くほど紙と紙を簡単に、強くくっつけることができます。ぜひ使ってみることをおすすめします。

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接着剤ごとの強さの比較

ではここで4種類の接着剤を使ってどのくらいの力があるかを試してみます。今回使ったのは

  • ボンド
  • 瞬間接着剤
  • 液体のり
  • 固形のり

の4つです。

時間が経つと液体のりで張り付けた紙はだんだんしなってきました。ボンドと瞬間接着剤、固形のりは時間が経ってもしなってきません。

しかし力を加えるとボンドは根元から、瞬間接着剤はある程度距離を置いたところからしなっているのが分かります。固形のりは力を加えると取れてしまいました。

瞬間接着剤のほうが根元の部分がしっかりくっついていて、ボンドは根元の接着が弱いことが分かります。このことから、紙工作には瞬間接着剤を用いた方が丈夫な工作を作ることができるのです。

まとめ 紙工作には用途を合わせた接着剤を使おう

紙と紙をくっつけるには用途に合わせた接着剤を使うことが大切です。

  • 固形のり:接着力は弱いが、大きくて平たい面を接着するのに便利
  • 液体のり:接着力が発揮されるまで時間がかかるが面積が小さくてもくっつけられる
  • ボンド:接着力が発揮されるまで時間がかかるが面積が小さくてもくっつけられる
  • 瞬間接着剤:大量に使うと発熱して危険だが、瞬時に強固な接着力を発揮してくれるのでタイムパフォーマンスに優れている

私がこの中で特におすすめするのがボンドと瞬間接着剤です。小さな面積でもしっかりとした接着力があるのが一番の魅力だからです。細かい作業が多い厚紙工作には必要不可欠なアイテムですね。

厚紙工作に必要な道具はこちらの記事で詳しく紹介しています。

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